サンディエゴ渡航記 (すみません、この記事は5年前のものです)

サンディエゴに行ってきました。

神奈川の自宅を出てからサンディエゴ空港ロビーを出るまで、乗換えを含めてキッチリ18時間を要した。時差とは面白いもので出発が7/15PM12:00、到着は7/15PM2:30。日時だけなら2時間半という計算になる。

空が青い。

でも涼しい。

気温は肌感覚で23~24℃位。日影では20℃位。緯度は東京よりも南だ。湿度が低くカラッとしている。

機内で3時間ほど眠れた。快調です。時差ぼけを直す為、今日はこのまま夜まで起きていよう。

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空港でYSP(サンディエゴの不動産会社)スタッフ鍵山さんが迎えに来てくれた。

とりあえずホテルにチェックイン。そして、いきなり「ダウンタウン(商業地域)散策」に出かけた。

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昨年は7歳の娘同伴だったのであまり歩けなかった。

6th AVE(シックスアベニュー)の通りから始まりとにかく「ぐるぐる」歩いた。野球場(PRTCO PARK)前からダウンタウンの端っこまで行きUターン。

9th(通りの名前)、10th、11th、12th、MARKETst、Gth、Fth,Eth・・・。等を行ったり来たり。

サンデェゴのビジネス街はまるで京都市街のような「碁盤の目」になっている。南北に走るのは数字の付いた通り。東西に走るのはアルファベットの通り。(主に)京都は「烏丸通り上がる」などと表現するが、ここはどうだろう。

街を見回して驚いた。

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「for rent」「for sell」の看板、垂れ幕の乱立。ほとんどの通りにある。しかも、資産価値の高い「一階角地」に多い。さすがにメインの1th AVEには目立たないが、それでも2階以上の「空室」が目に入る。

オフィスビルの2階以上で「loft rent」と云うのは昔オフィスだったところを住居用にも使える空間で天井が高い(3m~5m)。日本では「屋根裏部屋」の名称に使われている。

 日本でも一時、事業用建物を居住用にリノベーションする動きが盛んだった。(3~5年程まえ)その後、オフィス需要が高まり、あまり聞かなくなったが今後、事業用ビルの空室率が多く高まる中、非常に参考になるだろう。

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ともかく、店舗・事務所など事業用の需給バランスが崩れている感じがまともに目に入る。相場はどうなのか。注目は「こんなに良い場所が!」というところにも看板が目立つことだ。人通り、車通りの多い、広告効果の高そうな所は通常の経済状態であれば取得したくても物件が出にくい。それが在る。複数に。

アメリカの景気後退。カリフォルニアの財政難。企業再生、雇用状況がいつごろ好転するのか。今のところ「神のみぞ知る」様相ですが・・。そうなってから「ではそろそろ投資を・・・。」では遅い。

昨年の12月ごろ、私は「東京の投資用不動産は今が買い」と申しました。(trl)「後から考えればあのころが一番安かった」と。

実際、現時点では「正解」だったと思います。

同じ事を、今このサンディエゴでも感じます。誰も買わない。誰も借りない。状況にあるSan Diegoの商業地。

今が買いです。

歴史ある保護指定建造物の売りビル。

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大リーグ・パドレスの所属する「PETCO PARK」に隣接する”超目立つ商業建物”賃貸募集中。

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人・車の往来が激しい角地の空店舗。

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再開発、リノベーションが集中している最中に「経済が停滞」した、中心街。

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ダウンタウンも少し中心を外れると人通りも少なく、まさに「シャッター通り」(シャッターはありませんが)

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最近、(1~3年ほど前)に出来た、タワーコンドミニアム(マンション)。

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午後5:00には閉店する、リノベーションコンドミニアム販売事務所。

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見た目は美しいが、建築後50~60年経過した球場横の商業用物件。(販売中)

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1階オフィスでありながらベッドルームを作り「居住用」(SOHO)としても提案する空間。

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いきなり「撮ってくれ~」と笑いかける、店舗のオーナー『スマイル!』

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翌日。

ホテルのレストランでモーニングサービス(6.95$)を食す。「グッドモーニング!」の挨拶も忘れ、一人の朝食に緊張する。ビュフェスタイル。コーヒー・ミルクを注ぎ好みのベーコン、ソーセージ、野菜をチョイス。その場でお兄さんがオムレツを焼いてくれる。中に何を入れるか?めんどくさいから「全部」と言いそうになり、やめて。指差しと笑顔。相手はもちろん笑わない。旨かった。

私は英語が話せないのだ。

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山内さんが迎えに来てくれた。

彼の新事務所に向かう。

途中「ユニバーサルアベニュー」と「シックスストリート(6th)」の交差点近く。(地図)

「ここはゲイの街」と教えてもらった。言葉どおり190せんちくらいの髪の毛を束ねてタンクトップに身を包んだ「彼女」と「男」が手をつないで歩いていた。見ていいのか?見てはいけない。

「レインボーフラッグ」というきれいな旗がある。これは「ゲイのシンボル」。近寄らない。

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彼の新事務所に到着した。

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「ローレルストリート」と「セカンドアヴェニュー(2nd Ave)」の交差点。高台の角地に位置する。西にSandiego空港。南にダウンタウンの高層ビル群が見える。

1930年代(!)の建物。現在8世帯中7世帯が居住し、空室は彼のオフィスに変更し、地下フロアは「道場」(彼は空手家)として改装中。古いが建物はシンプルで堅牢だ。リノベーションは外工事、内外壁、屋上防水、電気設備、各種配管、内装設備、ets・・・。かなりの費用が必要だ。外構で面白い箇所を見つけた。新造塀の一部がクランクしている。

土地境界にあまりこだわりを見せないアメリカで、すわっ!「境界争いか?!」と思い尋ねてみた。どうやら、地境になるコンクリート基礎が途中で切れていたため、それに沿って新設した木塀を単に建てるためだけの理由らしい。はは。おおらか。

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オフィスと道場の完成を祈り、市の中心街ににある「バルボアパーク(公園)」に移動した。

全米、NO.2の広さを誇る(NO.1はセントラルパーク:ニューヨーク)この公園。

大きさは、野球場80個分。畳でいうと242万畳(わかりにくいよ!)だ。その中に動物園やゴルフ場(ショートコース)、日本庭園、レストランやショップ等があり全部を見るには2~3日掛かる。おあつらえ向きに「野外音楽堂」があり、1曲歌ってみた。「やんやの喝采」が約一人。山内さん。通りすがりのおばちゃんが手を振ってくれた。気持ちよかったです。もう2~3曲歌いたい気持ちを抑えて、山内さんのお客さんのところへ。

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売買のクロージング(決済)に向け「エスクロー」に届ける書類を作成しサインと費用(小切手)をもらいに行った。郊外に車で約15分。売主の自宅は築役15年のタウンハウス(長屋式住宅)木造2階建てで隣接建物と壁で繋がっている。約180㎡3ベッドルームでおよそ5,000万円程度。

その後、買主さんの所へ種類を持参。hillcrest(ヒルクレスト)にある日本居酒屋「マサ」サンのお店である。気さくなお人柄のマサさんと写真を撮る。

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滞在中できれば伺いたい。チラシを掲載します。

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エスクローに関しては明日詳しく記載します。

昼ごはんは吉野家の「ビーフボール」(牛丼)。味はまったく同じ。メニューは牛丼以外まったく違う。生卵がないのはがっかりだ。

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山内さんと別れ、櫻井さんとドッグトレーナーのお宅へ行く。昨年も訪れた気さくな日本人のご夫婦だ。関西出身の奥様。彼女の生き様が日本のテレビ(関西のみ)で特集され放映された。ビザの関係で4年間帰国できない奥さんを心配している日本のご両親が、娘さんの素晴らしいお仕事振りと生活をビデオでみて安心する、感動の内容だ。

若い日本人が海外でたくさん努力している。素晴らしいことである。

6匹の大型犬と遊ぶ。さんざん顔を舐められて帰る。

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UTC(ユニバーシティーシティ)の戸建コロニー「バルセロナ」に行き、素敵なところを見せてもらった。昨年も来たが見過ごしていた。

多数のコロニーに接して遊歩道がある。

日本のいわゆる遊歩道とは、せいぜい暗渠や川を埋め立てた幅の狭いものですが、ここのは規模と管理が違う。美しく、広く、快適な散歩道が延々と続く。ところどころ広く、公園になって人々が集う。この遊歩道に接しているか否かで資産価値は大きく違ってくるであろう。到底東京ではまねできない企画です。

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カジノ。

サンディエゴはカジノ禁止です。ただし、インディアン居住区は治外法権というか認められている。車で約40分のところにアウトレットモールに隣接してありました。

200$のチップを買う。

こちらには勝負師(山内さん)がいるので負ける気がしない。

ポーカーをしました。ディーラーが冗談を言いながらカードを配る。何度か買ったり負けたりしながら楽しむ。チップが残り少なくなってきた。(1枚5$)

ここで大勝負!!いけぇ~~。

・・・・・。き、来ました・・・。Aの3カード。一気に逆転!増えたチップを持ってルーレットへ。あっという間に勝った分は消えました。

トータルで10$の負け。結構楽しめました。あー面白かった。

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エスクロー会社にシステムを聴きに行きました。

サンディエゴNO.1のこのエスクロー会社。副社長さんが丁寧にご説明してくれました。これも山内さんの人徳。

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エスクローとは不動産売買、会社売買(M&A)などを行う際に、売主買主間に入り、手続きを行う中立の第3機関のこと。民間会社である。

専門分野(商業・居住用など)があり、主に不動産売買が多い。

会社を開設にあたり当然資格免許が必要となる。

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簡単に仕事の流れを説明しよう。

売買のオファー(申し込み)が有りアクセプト(合意)に至ったら、「エスクローオープン」という形でエスクロー会社に書類とお金(手付金・費用:小切手)を届ける。エスクローオフィサー(手続きを進める人)はそこから、名義調査会社(タイトルカンパニー)に依頼をし、権利の調査(これをプライマリータイトルレポートという)をする。不動産業者は他に建物保険加入の確認。建物評価書(鑑定業者)、シロアリ、カビなどの調査、金融機関の融資承諾などをそろえエスクローに届ける。すべての書類が整い確認が出来たらエスクロー会社が金融機関の融資実行と不動産登記を行う。

日本の司法書士が登記以外の書類も全部チェックする。と言えば近いか。大変責任の大きな業務であります。当然すべてに対して保険をかけている。

日本にもそのうちこのような第3機関が必要となるときが来るだろう。

まだまだ、続きます。